【インタビュー】大腸がん(直腸がん) 再発 ステージIV期 安谷恵美子さん

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大腸がん(直腸がん) 再発 ステージIV期サバイバー 安谷さんのインタビューです。

目次

基本情報

名前: 安谷恵美子さん >>5yearsプロフィール
年代: 50代、女性
病名: 大腸がん(直腸がん) 再発
進行: ステージIV期 直腸がん、直腸がんの肝転移
発症: 2014年 4月(49歳)
治療: 外科手術、抗がん剤治療(5FU, FORFIRI)
期間: 2014年4月~ 現在
合併症:膀胱機能低下
職業: パート
生命保険: メットライフ生命、がん保険

>>安谷恵美子さんの がん闘病「ストーリー」記事を読む

>>安谷恵美子さんのがん経済を読む

2013年の秋頃に下痢があり近所のクリニックで神経性腸炎(或いは過敏性腸炎)と診断されましたが、実際には直腸がんが発症していたと思いますか?

はい、そう思います。自覚症状はありませんでしたが、2014年に発病する数年前にはがんが発症していたのだろうと思っています。

腸閉塞になるまで直腸の腫瘍が大きくなっていた当時、なにか自覚症状はありましたか?

特に自覚症状はありませんでした。痔があり、時々下痢はありましたが体調が良かったので病気の可能性は疑いませんでした。
マラソンをしていたので、病気だったらマラソンを走る体力なんてないだろうと思っていました。

初めて人工肛門が設置された時の気持ち

当時は腸閉塞で激しい腹痛だったので、解消するために人工肛門を設置するのは仕方がないと思っていました。しかし実際に自分の腸がお腹から出ている状態をみたら不安で仕方がありませんでした。

手術前の抗がん剤治療を伝えられた時のお気持ちは?

がん治療に抗がん剤を使用するのは避けて通れないことと頭ではわかっていましたが副作用がとても怖かったです。

がんにより生活が一変したときのお気持ち

不思議な表現になりますが、本心を言うとなぜかホッとしました。なぜならがんになる前の自分はストレスばかりの生活でいつも現実逃避することばかり考えていたものですから。
だから入院したときはホッとしました。

ランニング仲間が「待っている」と声かけをしてくれました。安谷さんにとってがん治療を頑張るモチベーションとは?

ランニング仲間と一緒におしゃべりしながらマイペースで走ることがとても好きで気持ちいいのです。だから次の治療が終わったらまたみんなと走りたいと思うことが頑張るモチベーションになります。

がん患者の家族はどうあるのがいいと思いますか?

私は家族に自分の病気のことで心配させたくないという思いと、もう少し私のおかれている立場とつらさを理解してほしいという気持ちの間でいつも揺れています。
できれば家族とは気兼ねなくがんとか病気のことを話し合える関係になれたら有り難いと思います。

安谷さんにとってランニングとは?

「元気の源」です。私にとってランニングは病気のことを忘れさせてくれるのです。

安谷さんにとって仕事とは?

がんが発病して自分が働けなくなったころ夫の仕事が不安定だったため、早く自分が仕事に復帰しなくてはと思う反面、自分がこんな体調でどれくらい仕事ができるのかと不安でした。また仕事で無理をして体調が悪くなるのではないかと長い間悩み、なかなか仕事復帰は出来ませんでした。
今は、治療に専念することが自分の仕事だと思っています。

治療中、リハビリ中、心の浮き沈みに、どのように向き合いましたか?

がんに関する本をたくさん読み、ほかのがん患者さんたちがどのようにして乗り越えていったのか知ることはとても参考になりました。
また、友人たちにたくさん私の愚痴を聞いてもらいました。

熊本地震が起きた時の状況を教えてください。

地震発生時は家族全員が家にいました。あまりに激しい揺れだったので慌てて外に飛び出しました。幸い、我が家は被害が少なかったのですが、それからも続いた余震にびくびくして毎日を過ごしていました。

がん再発の告知を受けた時のお気持ち

再発の告知を受けた時は、私一人ではなく夫も一緒だったので比較的冷静に受け止められました。しかし、進行の程度と範囲が想定よりも進んでいたのでとても驚きました。

永久人工肛門となることを医師から言われた時のお気持ち

私のがんの進行状況を聞いたとき永久人工肛門となるのは仕方がないことと思いました。しかし肛門を縫合して縫い付けられると想像したら痛いだろうなあと感じ、そのことが恐怖でした。
2度目の人工肛門でしたので、人工肛門自体にはさほど心配はしていなかったです。

病気と治療に対し強い気持ちを持ち続けられる理由

私は自分ががんであることを、家族はもちろん友人や知人にも打ち明けました。
たくさんの人から励ましや勇気づけをもらいました。感謝するだけではなく元気になって恩返ししたいと思う気持ちが、病気と治療に強い気持ちを持てる理由です。

がん治療と性的な尊厳について

がんが再発して手術をした直後は、直腸の他に子宮と膣の一部も失ったことで女性として終わった気持ちになりました。
なってみると気持ちの面だけでなく、実際に女性特有の臓器を失うことはこんなに心身ともにつらいのだと解りました。
これから先は女性であることをより意識し自分らしさを見つけていきたいと思っています。

がんになって失ったもの、得たもの

【得たもの】

  • 視野が広がり、様々な価値観を知ることができるようになったこと
  • 思いやりのある友人たち

【失ったもの】

  • 直腸と子宮
  • 体力(でも、体力はとり戻すつもりです)

大切にしている言葉

「失ったことを嘆くのではなく、いまあるものに感謝する」
「神様は乗り越えられる試練しか与えない!」

現在治療中の方々に伝えたいこと

がん治療は先の見えないこともあり不安や焦りを感じると思いますが、昨日より今日、今日取り明日と少しずつ快復していきます。
「あきらめない」先の心配をしすぎないで今の治療に専念してください。
好きなことや、楽しみなことをやり続けてください。
(これらは、自分で自分に言い聞かせていることです)

いま、やられていること、今後、やろうとされていること。

治療が終了したらまたランニングを再開したいです。

がん患者がしてはいけないこと(3つ)

  1. 我慢すること
  2. ストレスをためること
  3. 不規則な生活

がん患者がするべきこと(3つ)

  1. 好きなこと、やりたいことをする
  2. 家族や友人たちに感謝する
  3. あきらめない

当時参考にした本

「がん患者(鳥越俊太郎)」
「走る意味、命を救うランニング(金哲彦)」
「がん、生を死の謎に挑む NHKスペシャル(立花隆)」

>>安谷恵美子さんの がん闘病「ストーリー」記事を読む

>>安谷恵美子さんのがん経済を読む

取材:大久保淳一
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