【ストーリー】池田実さん すい臓がん ステージ4 サバイバー

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すい臓がん(膵体部癌) ステージ4サバイバー 池田実さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】池田実さん すい臓がん ステージ4 サバイバー
  2. 第1話「IT業界を経て会社設立へ」
  3. 第2話「胃腸の不快感」
  4. 第3話「唐突なすい臓がん告知」
  5. 第4話「入院~検査ずくめの日々」
  6. 第5話「余命3ヶ月」
  7. 第6話「医師が決断したオペ」
  8. 第7話「手術を終えて」
  9. 第8話「退院・帰宅」
  10. 第9話「死の受容と抗がん剤治療」
  11. 第10話「治療の終了へ」
  12. 第11話「復職。がんから2年。」
  13. 第12話「薬の力を借りながら」
  14. 第13話「5年を迎えて」

第11話「復職。がんから2年。」

2012年、進行したすい臓がん(膵臓がん、ステージ4a)が見つかり、9月に手術(遠位側膵切除(脾合併切除)、腹腔動脈幹、門脈合併切除)、10月には急性無石胆のう炎の全摘出手術を受けた千葉県船橋市在住の池田実さん(73歳、2014年当時71歳)は、同年11月より抗がん剤(ジェムザール)による治療を開始し、2013年10月に全11クールの治療を終えた。そして2014年、会社に復職した。

会社に戻り始めたら会社の中が大きく変わっていることに気づく。
設立当初自分が理想としていたものとは違った体制・経営になっていた。
ようやく、がん治療を終え会社に戻ったのに…、みんなが変わってしまった。
今まで一緒にやってきた仲間と自分が枝分かれしている感じで、裏切られたような気持ちになった。
体調は改善してきているが、精神的には、再びつらくなる。

2014年9月。
期待せずに応募した2015年の東京マラソン、なんと当選の通知メールが届く。
えっ…?!
倍率10倍以上の抽選、思いもよらない当選の知らせだった。

池田さんは40代の頃、様々なスポーツに挑戦しフルマラソンは自己ベスト3時間21分の記録がある。
ただ、その後ひざの半月板の故障もあり40代後半から約20年以上走ることから遠ざかっていた。
そして、すい臓がん。
当選はしたものの「フルマラソンなんて走れるのかな?」不安だった。

でも、素直に嬉しかった。
長期間のがん治療を終え、せっかく、会社に戻れたのに自分の居場所がない。
次の目標が見つからないでいた所にやってきた吉報。
「これを超えよ」と天からのメッセージだと受け取った。
翌年2月の「東京マラソン2015」までは5ヶ月ある。
納得できる走りをしたくて、徐々にトレーニングを開始した。

2014年・秋。
定期的な経過観察で病院を訪れた。
いつも通り少し緊張して診察室に入ると、高森医師が言った。
「よかったです。再発はありません。これで2年が経ちましたね」

こんなことってあるのか…。最高にうれしかった。
心のどこかで期待していた「がんから2年、再発・転移なし」の知らせを受けたのだから。
一時は「がんで終末を迎えるのも悪くない」と気持ちを整理したのに、鬼門の「2年」も乗り越えた。

すごいことが続いていた。

次のページを読む >> 第12話「薬の力を借りながら」

この記事の著者

大久保 淳一(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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