【ストーリー】池田実さん すい臓がん ステージ4 サバイバー

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すい臓がん(膵体部癌) ステージ4サバイバー 池田実さんのストーリーです。

このストーリーの目次

  1. 【ストーリー】池田実さん すい臓がん ステージ4 サバイバー
  2. 第1話「IT業界を経て会社設立へ」
  3. 第2話「胃腸の不快感」
  4. 第3話「唐突なすい臓がん告知」
  5. 第4話「入院~検査ずくめの日々」
  6. 第5話「余命3ヶ月」
  7. 第6話「医師が決断したオペ」
  8. 第7話「手術を終えて」
  9. 第8話「退院・帰宅」
  10. 第9話「死の受容と抗がん剤治療」
  11. 第10話「治療の終了へ」
  12. 第11話「復職。がんから2年。」
  13. 第12話「薬の力を借りながら」
  14. 第13話「5年を迎えて」

第12話「薬の力を借りながら」

進行したすい臓がん(膵臓がん、ステージ4a)が見つかり、手術(遠位側膵切除(脾合併切除)、腹腔動脈幹、門脈合併切除)、その直後に急性無石胆のう炎で胆のうの全摘出手術を受けた千葉県船橋市在住の池田実さん(73歳、2014年当時70歳)は、抗がん剤(ジェムザール)による術後抗がん剤治療全11クールを終了。そして2014年9月、無事、がんから2年目の日を迎えた。

すい臓がんから2年を迎えた池田さんのその後は凄かった。
2015年2月22日
この日、「東京マラソン2015」を5時間強で走り切る。
20年ぶりのフルマラソンにもかからず、そして、2年前にすい臓がんを経験したにもかかわらず、健常者に交じって普通に完走。
「本当に走れた!ついに、やった!」
この2年間、大変だったけど、42.195kmを走り切った瞬間、至福の喜びに包まれた。

一方の会社はというと…。
池田さんとしてはここでスッキリさせたいとして、夏に自分が所有する株券を他のメンバーに無償譲渡して代表権を返上。
残念な思いもあるが、一旦、キリをつけないと皆も自分も前に進めない。
だから、そうした。

2015年12月からの冬シーズン。
本格的にスキーを再開。
前年の春、妻と友人たちと群馬県みなかみ町の温泉に行った際、恐る恐るスキー板を履いたが、何とか滑れた。
「こんな幸せがあった」
それが嬉しくてたまらず、この年にスキーにも本格的に復帰。

さらに、2016年・夏、72歳、登山も再開。
日光白根山など複数の2500m級の山に登頂。

「この世に戻ってきた…本当に生きているんだ」
山の頂に着いた瞬間、そんな気持ちが自然と湧いてきた。

なぜなら、ほぼ普通の生活を送ってはいるが、薬が必要な毎日だからだ。
膵液の代わりに消化酵素を補う薬(リパクレオン)、腸のぜん動運動を抑える薬(トランコロン)、消化剤(ミヤBM)、下痢止め(フェロビリン)、降圧剤(アムロジピン、オルメテック)、造血剤(クエン酸第一鉄)、体力回復をはかる薬(十全大補湯)

4年前の手術ですい臓の一部と胆のうを取り除いたため、今は薬の力を借りて身体の機能のバランスを保っているから、いろんな薬が必要なのだ。

次のページを読む >> 第13話「5年を迎えて」

この記事の著者

大久保 淳一(5yearsプロフィール)

日本最大級のがん患者支援団体 NPO法人5years理事長、本サイト(ミリオンズライフ)の編集人。
2007年、最終ステージの精巣がんを発病。生存率20%といわれる中、奇跡的に一命をとりとめ社会に復帰。自身の経験から当時欲しかった仕組みをつくりたいとして、2014年に退職し、2015年よりがん経験者・家族のためのコミュニティサイト5years.orgを運営。2016年より本サイトを運営。
現在はNPO法人5years理事長としてがん患者、がん患者家族支援の活動の他、執筆、講演業、複数企業での非常勤顧問・監査役、出身である長野県茅野市の「縄文ふるさと大使」として活動中。
>>新聞、雑誌、TV等での掲載についてはパブリシティを参照ください。
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